ヤマモト ヒロシ   YAMAMOTO, Hiroshi
  山本 寛
   所属   青山学院大学  経営学部 経営学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2016/08
形態種別 学術雑誌
標題 「人手不足に対応する事後の人的資源管理-リテンション・マネジメントの観点から」
執筆形態 単独
掲載誌名 日本労働研究雑誌
巻・号・頁 17-25頁
概要 わが国では、少子高齢化等による人手不足が深刻化している。同時に、現代では転職の増加も後押しし、有能な高業績を上げる人材の獲得競争が展開されている。これを逆の面からみると、現代は高業績人材がいつでも他社に流出する可能性がある時代といえる。つまり、組織が人手不足を改善していくには採用だけでなく、従業員の定着(リテンション)が重要なのである。
 リテンションとは、保持、保留、引き留め等を指すが、組織の経営では従業員を組織内に確保することを意味する。そこで、リテンションの組織のマネジメントとしての側面を強調する場合、リテンション・マネジメントとし、「高業績を上げる(または上げることが予想される)従業員が、長期間組織にとどまってその能力を発揮することができるようにするための、人的資源管理施策全体」等と定義される。しかし、リテンション・マネジメントには、他と独立した施策がある訳ではなく、多くの施策を通して、定着を図るという特徴がある。
 そこで、多くの施策のリテンションに対する効果を検討した結果、リテンションにプラスに働く施策として、現実的職務予告、給与が高いこと、労働時間が短いこと、従業員持株制度等が明らかにされた。それに対し、リテンションに無関係だった施策として、成果給や年功給が、リテンションにネガティブな影響がみられた施策として、変動給や電子的監視システム等が明らかにされた。