カワミ マコト   KAWAMI Makoto
  河見 誠
   所属   青山学院大学  コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2012/11
形態種別 その他
標題 「『新自然法論の必要性と可能性』への書評に応えて」
執筆形態 単独
掲載誌名 『法の理論31』(成文堂)
巻・号・頁 229-240頁
概要 拙著に対する高橋文彦氏(明治学院大学教授)による書評(『法の理論29』所収)への応答である。新自然法論が「あまりに多くを自明の原理」と措定しているという批判に対しては、最も基本的な行為諸理由のみが自明であると主張していると反論。自明性は「直観主義」を覆い隠しているという批判に対しては、実践的知性は経験の中から人間の実践秩序を成り立たせる基本要素として自明の基本善を拾い出すのであると反論。特に我々東洋人にとって「愛せよ」原理の自明性は疑わしいと言う批判に対しては、ここでの愛は感情の愛ではなくてフィリア(友愛)の愛であり、それは決して日本そして東洋の文化社会に縁遠くない、と反論。絶対的道徳規範を放棄するのは看板倒れの自然法論であるという批判に対しては、非恣意性をメルクマールとするホセ・ヨンパルトの歴史的自然法論があると反論。