カワミ マコト   KAWAMI Makoto
  河見 誠
   所属   青山学院大学  コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2005/12
形態種別 大学・研究所等紀要
標題 「客観的実質的価値提示の必要性-ドイツにおける法の正しさの議論展開をもとに-」
執筆形態 単独
掲載誌名 『青山学院女子短期大学紀要』
巻・号・頁 (59),29-44頁
概要 本稿では、二次大戦直後の「自然法論の再生」、フィーベクによる「法律学的方法論」、エンギッシュ、ガダマーによる「法律学的ヘルメノイティク」、ハイデガーによる「実存主義」、そしてカウフマンによる「法存在論」を検討し、客観的実質的価値提示の必要性を吟味する。我々は、法の正しさを法の世界の外側には見いだせず、内側に見いださざるを得ない。しかしそれは「法実践の世界」(フィーヴェク)でも、「法的現実の世界」(エンギッシュ、ガダマー)でも、「実存的存在の世界」(ハイデガー)でもなく、「法的存在の世界」(カウフマン)であろう。カウフマンのアプローチは客観的実質的価値の「反還元主義」的提示として注目に値する。しかしなお抽象的である。我々はより具体的な提示を模索しなければならないであろう。