カワミ マコト   KAWAMI Makoto
  河見 誠
   所属   青山学院大学  コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2005/11
形態種別 その他
標題 「人間の尊厳と死の管理化-甲斐克則『尊厳死と刑法』を読んで-」
執筆形態 単独
掲載誌名 『法の理論24』(成文堂)
巻・号・頁 159-172頁
概要 書評

甲斐克則『尊厳死と刑法』(成文堂、医事刑法研究第二巻、二〇〇四年)の書評である。二十世紀の後半から現在にかけて、科学技術の発展と個人主義的社会の発達の、影の部分もまた目立ち始めてきている中で、私たちには、技術による自然(人間の身体も含め)の設計主義的管理と共に、個人の孤立した自己決定による意志決断主義的自己支配に対する、より深いレベルでの問い直しが迫られているように思われる。本書評では、「物語」としての生と「からだ」を通してのコミュニケーションの可能性、という人間観、身体観に基づいたとき、本書によって提示された尊厳死の法的位置づけが、どのように修正されることになるかについて論じる。