カワミ マコト   KAWAMI Makoto
  河見 誠
   所属   青山学院大学  コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2002/08
形態種別 単行本(著書)
標題 『現代社会と法原理-自由、生命、福祉、平等、平和のゆくえ-』
執筆形態 単独
出版社・発行元 成文堂
巻・号・頁 290頁
概要 現代社会の諸問題を検討しつつ、日本国憲法の基盤にある五つの法原理の内容を、法における人間的意味の回復という観点から捉え直し、二一世紀の法及び人間関係の在り方を模索した書である。第一章(自由の尊重-脳死・臓器移植から考える)では、日本と欧米の死生観、家族観、人間観の違いという議論を超えて、物語としての自由観に基づいた脳死・臓器移植の法的規制を論じる。第二章(生命の尊重-安楽死から考える)では、アメリカの安楽死事例、日本の身体観等の検討を通して、生命の尊重原理の内容について論じる。第三章(福祉の実現-現代の家族問題)では、夫婦別氏論議、医療における家族模様などを通して、日本の家族の在り方を批判的に検討するとともに、近代西洋社会が提示してきたとされる個人主義的家族観についてもその限界を指摘し、相互支援という意味での家族関係、ひいては福祉の実現原理の内容について論じる。