ヤマモト ミキ   YAMAMOTO Miki
  山本 美紀
   所属   青山学院大学  教育人間科学部 教育学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2014/02
形態種別 左記以外
標題 「≪やすかれ、わがここころよ」に≪フィンランディア≫が使用される理由--賛美歌における楽曲の意味をめぐって
執筆形態 単独
掲載誌名 『礼拝と音楽』
掲載区分国内
出版社・発行元 日本基督教団出版局
巻・号・頁 (160),26-29頁
著者・共著者 山本美紀
概要 シベリウス作曲≪交響詩フィンランディア Op26≫からの旋律を伴う≪やすかれ≫は、多くの日本人信徒の愛唱讃美歌の一つである。作曲者のシベリウスは音楽史上では「国民楽派」に分類される作曲家であり、讃美歌に転用された部分には、別の歌詞がついて≪フィンランド頌歌≫と言われ「第2の国歌」としてフィンランド国民の愛国の歌になっている。特に、シベリウス作品の「交響詩」には「音詩」という意味があり、旋律に文学的・詩的内容が直接的に表現されていることを示すものである。つまり讃美歌に使用された≪フィンランディア≫は、音楽の含有する意味がかなり限定された旋律なのである。これほどに特別な意味を持つ個性的な旋律が付けられた≪やすかれ≫の原詩の全容は、「主が共にいます平安」というよりもむしろ、苦難に立ち向かう「戦いの歌」である。日本語歌詞を追うだけでは、なかなか思いをはせることが少ないと思われる≪やすかれ≫の「戦いの歌」という側面に、本稿では、翻訳過程で変化していく歌詞内容と、音楽が内包する意味との関係性から論じた。