カガワ シュウタ   KAGAWA Shuuta
  香川 秀太
   所属   青山学院大学  社会情報学部 社会情報学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2009/03
形態種別 単行本(著書)
標題 異種の時間が交差する発達:発達時間論の新展開へ向けて
執筆形態 共同
出版社・発行元 『TEMで始める心理学:時間とプロセスを扱う質的研究を目指して』サトウタツヤ(編)(誠信書房)
巻・号・頁 157-175頁
概要 第5章第6節の執筆を単独で担当。本書は,TEM(発達の複線経路・等至性モデル)と呼ばれる,発達の多様性を可視化する新しい質的方法論を概説したものである。TEMでは,発達は「時間」や「社会や文化」をめぐる議論と切り離せないと考える方法論であり,本書で香川は,時間論と文化心理学(活動理論)の観点からTEMの議論を検討した。具体的には,従来の心理学の発達・学習論における「時間論」を批判的に検討した上で,ベルクソンの時間論と活動理論に依拠し,次の新たな時間論を提案した。それは,「発達や学習とは,人々や種々のモノや制度などが,異なる過去性と未来性を伴いつつ,互いに衝突することで起こるもの」という議論である。本論では,それを「異時間混交性」として概念化し,発達論に「時間」の問題をどう含めるべきか新たな視点を示した。