チョウ ヒデオ
CHO Hideo
長 秀雄 所属 青山学院大学 理工学部 機械創造工学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/01 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | AEと腐食電位揺動解析によるSUS304鋼の塩化物応力腐食割れプロセスの観察 |
執筆形態 | 共同 |
掲載誌名 | 非破壊検査 |
巻・号・頁 | 34-40頁 |
著者・共著者 | 米津明生, 長秀雄, 小川武史, 竹本幹男, 池田隆二 |
概要 | 塩化物イオンによるステンレス鋼の応力腐食割れ(SCC)のメカニズム解明のため,熱流束を伴う鋭敏化および非鋭敏化SUS304鋼について363K,35mass%MgCl2溶液を使用したSCC試験によってアコースティックエミッション(AE)と腐食の過渡反応を検出する腐食電位揺動(CPF)を同時計測してSCCの成長過程を調査し,AE,CPFいずれの方法がSCC萌芽と進展の検出能に優れているかを検討した。その結果,以下の知見を得た。1)水素チャージによる水素ガス発生は,限られた狭い周波数帯域のAEを放出する,2)腐食生成物を有する試験片に水素チャージすると,生成物の下で発生する水素ガスによって生成物が破壊し広帯域の周波数成分のAEが放出され,水素ガス発生によるAEと区別できた,3)非鋭敏化材では,楕円形状の孔食内に腐食生成物が生成して孔食底から粒内SCCが伝播し,水素ガス圧で脱落した腐食生成物によってAEが検出された,4)鋭敏化鋼では脱粒SCCが発生して矩形の孔食を形成,孔食底に腐食生成物が生成して粒内型SCCが発生した。本試験では,検出したAEを周波数成分から脱粒SCCによる1次AE(SCC進展に直接関与するAE)と,腐食生成物の破壊および水素ガスによる2次AE(SCCに関係する現象からのAE)に分類し,SCCモニタリングに使用できるかについても検討した。 |