カワミ マコト
KAWAMI Makoto
河見 誠 所属 青山学院大学 コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | 「法思想史から現代の法を考える-ロックの自然権論から見えてくること」 |
執筆形態 | 単独 |
掲載誌名 | 『法学セミナー』(日本評論社) |
巻・号・頁 | 33-37頁 |
概要 | 二一世紀に入って、日本国憲法を抜本的に改正すべきだ、という動きが非常に大きくなってきている。その論議の射程は「個人主義に基づいた自由と民主」という思想的源泉の根幹にまで至っている。また国際情勢を見たときにも、個人主義、自由主義、民主主義という私たちが当然に普遍的な価値(あるいは時代の変遷の中で到達した、現段階では最も望ましい価値)を有すると思っている枠組みが本当に普遍的なものなのか、根本的に問い直さなければならない状況にあると言える。このような日本及び世界の状況に鑑み、本稿では、近代法思想の根幹を形成すると言えるロックの著作のうち、その自然権論の骨格を展開している部分をまとめた上で、ロック的自由観の可能性と限界を検討することを通して、二一世紀の諸問題に真摯に取り組んでいくための鍵を法思想史的に見いだすことを試みる。 |