カワミ マコト
KAWAMI Makoto
河見 誠 所属 青山学院大学 コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/02 |
形態種別 | 「大学・研究所等紀要」、「学術雑誌」以外 |
標題 | 「客観的実質的価値提示の可能性-トマス形而上学が開く規範と価値の世界-」 |
執筆形態 | 単独 |
掲載誌名 | 『要件事実・事実認定と基礎法学の新たな展開-伊藤滋夫先生喜寿記念-』(青林書院) |
巻・号・頁 | 695-709頁 |
概要 | 「われ思う、故にわれ在り」という主観を基盤とするデカルト的な知の構造転換を経験した現代において、価値の客観性を正面から主張するということは、近代以降の知の構造を再転換させることの主張でもある。従って、再転換された知の構造がどのようなものであり、その構造の中に基本善をはじめとする客観的実質的価値がどのように位置づけられるのかという、より深いレベルの知の構造に関する説明が、その主張をする者に対し求められるであろう。こういった問題意識に基づき、本稿では、近代が否定し超克しようとしてきた中世思想の代表者と言えるトマス・アクィナスの形而上学に着眼し、その客観的な知の構造の中で価値や規範の世界がどのように開かれうるのかという検討を通して、客観的実質的価値提示の可能性を探る。 |