ノブサワ クミコ   NOBUSAWA Kumiko
  信澤 久美子
   所属   青山学院大学  コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2004/04
形態種別 その他
標題 「敦賀原発風評事件-放射能汚染の風評と魚売上減の相当因果関係」
執筆形態 単独
掲載誌名 『環境法判例百選別冊ジュリスト(171号)』
掲載区分国内
巻・号・頁 72-73頁
概要 鮮魚を市場で仕入れこれを卸売りまたは運送するなどしていた原告が、原子力発電所の放射性物質の海への漏出事故によって、風評被害を受け、売上が減少したことについて訴えを提起した事案を判例評釈したものである。本件判決では、金沢産のような遠隔の魚介類を敬遠する心理は一般に是認できず、事故の直接の結果とは認め難く一般的に予見可能性がないとして相当因果関係はないとされた。しかし、このように予見可能性を恣意的に使用することは不適切であり、原子力発電所の営業といった事前の危険行為がある場合には、事前からの風評被害防止義務、公表・報道の適正なあり方等を問題とすべきであったと指摘し、関連判決の動向等を紹介した。