カガワ シュウタ
KAGAWA Shuuta
香川 秀太 所属 青山学院大学 社会情報学部 社会情報学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/12 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | 状況論の拡大:状況的学習,文脈横断,そして共同体間の「境界」を問う議論へ |
執筆形態 | 共同 |
掲載誌名 | 認知科学 |
巻・号・頁 | 604-623頁 |
概要 | 本論文は,状況的学習や活動理論に関する基本的なアイデア,最近の文脈横断的学習(越境的学習),そして今後の展望として,バウンダリ―ワーク(状況境界研究)について,議論した。まず,状況的学習論についてしばしば投げかけられる5つの疑問,①「頭の中の心的過程を否定するのか」,②「環境決定論か」,④「状況の中の個人の変化と集合体全体の変化とのどちらかに着目するのか」,⑤「状況間の学習転移は起きないとするか」を取り上げ,それらを全て「NO」とする形で議論した。次に,最近の流行である,文脈横断論を解説した。最後に,共同体や組織間の「境界」をどう捉えるかに関する最近の議論を,「状況境界研究」と位置づけ論じた。そこでは,「境界変容(boundary transformation)」と「距離化(distantiation)」という新たな概念を提案した。 |