カワミ マコト
KAWAMI Makoto
河見 誠 所属 青山学院大学 コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1990/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
標題 | 「公共の福祉と個人の関係-個人主義理論の限界とヘンケルの所論-」 |
執筆形態 | 単独 |
掲載誌名 | 『上智法学論集』 |
巻・号・頁 | 33巻(2・3合併号),113-170頁 |
概要 | 現代国家においては公機関の活動領域が飛躍的に拡大しており、それは公機関と個人との対立の場面が増えていることを意味する。その際、公機関が個人に対して法的服従を要求しうるためには、「公共の福祉」(憲法12、13条)に合致することあるいは反しないことを必要とする。しかし、自己にとって利益にもならず、同意も与えていないような場合に、どうして個人の自由が制約され、法的服従を迫られなければならないのか。本稿はかような問題意識に立ち、第1章ではホッブズ以来近代、特に英米の政治・法思想の根幹にあった「個人主義」による場合に存する、国家に対する個人の義務の根拠づけの限界を検討し、第2章ではそれに代わる枠組みとして「人間主義」をドイツのヘンケルに依拠しつつ提示しようと試みている。 |