ノブサワ クミコ   NOBUSAWA Kumiko
  信澤 久美子
   所属   青山学院大学  コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1997/03
形態種別 学術雑誌
標題 「親族間の損害賠償債務の相続と混同」
執筆形態 単独
掲載誌名 『交通事故民事裁判例集』27巻索引・解説号
掲載区分国内
巻・号・頁 412-420頁
概要 親族間の損害賠償債務の相続と混同に関する判例について判例評釈したものである。自動車事故において、加害者と被害者の間に相続関係を生じる場合、損害賠償請求権と損害賠償義務が同一人の上に帰属することがあり、こういった場合、民法520条の混同を生じ、債権債務関係が消滅することから、父の運転する車で父母が死亡した場合には残された子供は父の損害賠償義務と母の損害賠償権を相続し、これが混同するから何らの請求権を持たないことになるなど、不合理な結末が生じる場合がある。この問題について、6つの判例を詳しく分析し、判例が混同する場合としない場合を技巧的に使い分けていることを指摘し、原則、混同しないことを前提に、類型別に判断することを提唱した。